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部門案内

臨床工学部

血液浄化療法において最も広く行われているのは、
末期腎不全や急性腎不全に対する血液透析療法ですが、
除去を目的とする病因関連物質により様々な方法があります。
ここでは当院でよく行われる方法について紹介します。

血液透析濾過法(HDF)の一種ですが、酢酸の負荷が全くない、生体適合性の高い(体にやさしい)治療法です。
専用の透析液と補充液を使用します。アシドーシス(体の中の酸とアルカリのバランス)の是正に優れており、
血液透析よりも血圧が安定しやすい特長を有しています。
透析困難症、肝不全(肝機能の低下があると酢酸が代謝しきれなくなります)などの患者さまに対して行います。

on-line HDFでは置換液として無菌化した透析液(超純水透析液)を使用するため、従来のHDF療法に比べ大量に置換することができます。これにより尿毒症物質の除去効率も増加し、透析アミロイドーシスによる関節痛・透析困難症・皮膚掻痒症・むずむず脚症候群(restless legs syndrome)などの合併症改善効果が期待されます。

循環状態の不安定な患者さまに対して、血液循環をゆっくり行う方法で、
集中治療領域においても行うことのできる血液浄化療法です。適応疾患は、急性腎不全・急性心不全・敗血症などです。

血漿中に存在する不要な成分を体外循環により分離して除去します。除去した血漿の分は、新しい血漿または置換液で補う治療です。
不要な成分を取り除くだけでなく、生体にとって必要な物質の補充もできます。

適応疾患は、肝不全・膠原病など。

 

適応疾患は、膠原病・慢性C型肝炎(C型慢性肝炎ウイルス除去療法 : VRAD)など。

 

適応疾患は、肝不全・膠原病など。

 

適応疾患は、慢性関節リウマチ・マクログロブリン血症など。

体外に取り出した血液を血漿分離膜により血球成分と血漿成分に分離した後、分離された血漿を特定の吸着器に通し、
選択的に病因物質を除去する治療法です。

適応疾患は、家族性高コレステロール血症・閉塞性動脈硬化症・巣状糸球体硬化症など。

 

適応疾患は、劇症肝炎・肝性昏睡。

 

膠原病(全身性エリテマトーデス、悪性関節リウマチ)・神経疾患(重症筋無力症、ギランバレー症候群、多発性硬化症)など。

血液を直接吸着器に通し、病因物質を吸着します。

適応疾患は、薬物中毒・肝性昏睡など。

 

グラム陰性菌感染症あるいはエンドトキシン血症に伴う全身性炎症反応症候群(SIRS)病態の改善を目的として使用されます。

血液を直接吸着器に通し、病因物質を吸着します。

適応疾患は、潰瘍性大腸炎・関節リウマチ。

 

適応疾患は、潰瘍性大腸炎・クローン病。

治療困難な難治性腹水症の患者さまの腹水(又は胸水)を採取し、それを濾過・濃縮して再び患者さまに静注する治療法です。
この治療により、自覚的苦痛の軽減、循環血漿量の増加、腹圧の軽減、血漿浸透圧の上昇などが期待できます。
また、利尿剤効果の再発現、貯留間隔の延長、等の効果も報告されています。